今回はこういった疑問に答えます。
- 現役猟師がおすすめする狩猟の本
- 人気の狩猟漫画
- 有名猟師が執筆した本
狩猟の世界に興味がある・これから猟師になりたい人に向けて、私がこれまで読んできた本の中から狩猟のおすすめ本、漫画を紹介します。
- 狩猟歴2年のわな猟師
- 兵庫の山奥に在住
狩猟の世界を知るための一歩として、本や漫画は最適な方法です。
目次
一度は読みたい狩猟おすすめ本&漫画
狩猟に興味がある方に読んでほしいおすすめ本・漫画は下記です。
タイトル | |
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狩猟の世界が知れる本・漫画 |
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狩猟を始めてみたい人向けの本 |
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その他狩猟に関連する本 |
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狩猟の世界が知れる本・漫画
山賊ダイアリー
- 題名 山賊ダイアリー
- 著者 岡本 健太郎
- 発売日 2011/12/22
これから狩猟を始めようと思っている人は、まずこのマンガから読んでみてください。
数ある狩猟漫画の中でも、最も読みやすく面白い”新米猟師のバイブル”と言われている人気漫画です。
新米猟師の主人公が猟に挑戦する日々が描かれており、読んでいて飽きのこないほのぼの系ストーリになっています。
実はこの山賊ダイアリーの作者であるマンガ家、岡本健太郎さんは元猟師さんで「山賊ダイアリー」は作者自身の経験に基づいて書かれたリアル猟師の日常なんです。
だからこそ、実際の猟にも役に立つ情報を知ることができ、猟を始めてからも読み返して参考になる内容です。

どの本から読み始めていいか分からない!という人は迷わず山賊ダイアリーを選んでください。
罠ガール
- 題名 罠ガール
- 著者 緑川 のぶひろ
- 発売日 2017/12/27
とある田舎にくらす18歳のJK猟師のわな猟ライフを描いた、他に類をみないストーリーの本作品。
発売開始からじわじわと注目を集め、現在ではシリーズ累計発行部数38万部を突破する人気漫画となっています。

猟といえば銃を使った”銃猟”ばかり注目されていますが、実は兼業猟師を含めると、猟をしている大半の人がわな猟師さんです。

狩猟本の中でも”わな猟”に焦点を当てたものはまだまだ少ないので、わな猟の世界に興味がある人にはぴったりのマンガです。
わたし、解体はじめました
わたし、解体はじめました 狩猟女子の暮らしづくり [ 畠山千春 ]
- 題名 わたし、解体はじめました: 狩猟女子の暮らしづくり
- 著者 畠山 千春
- 発売日 2014/3/31
「狩猟は男するもの」という世論を一掃した、狩猟女子のパイオニア”畠山千春”さん著者の「わたし、解体はじめました」

この本の中には、狩猟体験ができるツアーや団体の紹介ページがあって「狩猟に興味があるけどなかなか一歩踏み出せない…」という人はぜひチェックしてみてください。
何かのきっかけや動き出すヒントに繋がりますよ。
狩猟を始めてみたい人向けの本
僕は猟師になった&けもの道の歩き方
- 題名 僕は猟師になった・けもの道の歩き方 猟師が見つめる日本の自然
- 著者 千松信也
- 発売日 2008/9/2・2015/9/3
狩猟に興味があり猟師を目指したい!という人たちに人気の2冊。
千松信也さんという同じ作者の方が書かれていますが、2冊とも内容は全く異なります。
1冊目の「僕は猟師になった」では33歳ワナ猟師の作者の日常が等身大で描かれています。
職業として猟師を選んだ作者の葛藤や決断に勇気をもらえる一冊で、こちらは狩猟ブームの先駆けとなった有名な作品。
2冊目の「獣道の歩き方」は、「僕は猟師になった」から待ちに待たれて7年ごしに出版された狩猟本。
どちらも内容がおもしろく、狩猟本と言えばまず語られる作品なので読んでおいて損はありません!
これから始める人のための 狩猟の教科書 第2版
- 題名 これから始める人のための 狩猟の教科書 第2版
- 著者 東雲 輝之
- 発売日 2018/12/21 (初版 2016/5/30)
「まだ銃猟をするかわな猟をするか決まっていない」
「銃猟にはどんな種類があるのか知っておきたい」
などの狩猟初心者向けに書かれた書籍で、沢山のイラストや写真を使って狩猟の世界を解説してくれています。
2016年に初版が発売された本書籍ですが、人気のため第2版が2018年に発売されました。

1点注意事項としては、本書は狩猟の世界を全体的に網羅している為、一つ一つの専門的な知識を深めたいという方には向いていません。
より専門的な知識を深めたいという方は、同じシリーズでより深く解説された別冊を選ぶようにしてください。
その他狩猟に関連する本
世界屠畜紀行
- 題名 世界屠畜紀行
- 著者 内澤 旬子
- 発売日 2011/5/22
この本のメインテーマは狩猟ではなく屠畜(トチク)。屠畜とは、食肉用に育てた動物を殺す行為のことを指します。
狩猟は野生動物の命をいただきますが、食べるために育てた家畜の命をいただくことも、私たちの生活には欠かせないこと。そんな屠畜がテーマの一冊です。
▼紹介文
「食べるために動物を殺すことを可哀相と思ったり、屠畜に従事する人を残酷と感じるのは、日本だけなの?」 アメリカ、インド、エジプト、チェコ、モンゴル、バリ、韓国、東京、沖縄。世界の屠畜現場を徹底取材!!

狩猟する人を「残酷だ」「動物が可哀想」という人は日本にたくさんいて、それは決して間違いじゃないけれど、一歩日本を出るとその意見は非常識だったりする。
その根本的な違いは、思考の違いじゃなく、文化の違いだったりします。
日本人のタブーに踏み込んだ「世界屠畜紀行」は日本人だからこそ読むべき一冊です。
クマともりとひと
- 題名 クマともりとひと
- 著者 森山 まり子
- 発売日 2010/8/1
ある一人の先生と中学生の子供たちが始めた「ツキノワグマを守る活動」が、周りの人たちを巻き込みながら広まっていく実話を描いた物語です。
私が狩猟を始めたのを聞きつけた知り合いの農家さんが、先日プレゼントしてくれました。
実はこの本、店頭では販売していません。一般財団法人「日本熊森協会」が発行しているツキノワグマを守るための慈善本なんです。
【更新】
人気のため店頭販売が開始しました。簡易版と装丁が施された愛蔵版の2種類から好きな方を選べます。
里山の現状を知れる
私がなぜこの本を進めるのかというと、狩猟をする私たち猟師にとって、里山の環境やそこに暮らす動物たちの命は”切っても切れない関係”だからです。
- どうしてイノシシが山から畑に降りてくるのか?
- なぜ鹿がこんなに罠にかかるのか?
- なぜ農作物の獣害被害が年々増えているのか?
狩猟と密接に関わる里山と動物たちの現状を知る事で、より深く狩猟の世界を理解することができると思っています。

まとめ:狩猟の世界をのぞいてみよう!
今回は現役猟師がオススメする狩猟の本・漫画を紹介しました。
狩猟の世界に興味がある人はもちろん、人が生きていく上で誰しもが読む価値のある本ばかりなので、ぜひ一度手にとっていただきたいです。
今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。