【猟師を目指すなら必見!】猟師の収入源と年収はいくら??

2019年9月:更新済みです。

 

猟師になろうか悩んでいる人
猟師の年収を教えて。猟師になろうか悩んでいるけど、情報が見つからなくて困っています。収入源にはどんなものがあるの?

 

このような疑問に答えます。

 

本記事では、これから狩猟をしようかどうか悩んでいる方に向け、猟師の収入源と年収について解説します。

 

朝なつ
この記事を書いている私は猟師2年目の新米猟師です。大学を卒業してから田舎に移住して狩猟を始めました。

 

普段あまり知ることができない猟師の実態を知ってもらいたいと思い、ブログにて定期的に発信しています。

この記事を読む事で、猟師とはどのような職業でどの程度の収入を得られるのかを知ることができますよ。

 

 

2019年現在は、狩猟を辞めています。

狩猟の世界に入って3年が経ち、現在は狩猟を辞めてフリーランスをしています。

その理由について下記の記事に書いているので、興味がある方は見てみてください↓

 

そもそも猟師ってどんな職業?

山に入り銃や罠をつかって動物を捕らえ、捕らえた動物を業者に売って収入を得る人たちのことを一般に”猟師”と言います。

 

日本で狩猟の対象となる野生動物は主にイノシシと鹿。これらは食肉用として販売されています。

その買取先は飲食店や食肉加工業者などさまざま!最近流行りの”ジビエ”とは猟師さんが狩った野生動物のことなんですよ。

 

猟師には2つの働き方があります。

実は猟師には下記の2つの働き方があります。

 

  • 専業猟師:狩猟や猟に関する仕事だけを生業にしている猟師
  • 兼業猟師:土日や短期のみ、または他の仕事と並行しながら狩猟をしている猟師

 

専業猟師は狩猟一本で、猟期は狩猟、それ以外の時期は獣害駆除や狩猟に関する仕事で収入を得ています。

専業猟師さんは猟期以外も働いていますが、猟期にまとめて1年分の生活費をがっつり稼いでいることが多いそうです。

 

朝なつ
専業猟師!というと狩猟一本といった感じで響きは超絶かっこいいですが、最近ではほとんどおらず、私は出会ったことがありません。

 

ほぼ兼業猟師です。

ほとんどの猟師さんは、農家と並行して猟を行う兼業猟師です。たまにサラリーマンと並行してやっている人もいます。

ちなみに普段は都会に住んでいて、仕事のない土日だけ銃を持って山に出かける猟師さんとかも兼業猟師ですね。

 

あとは「猟期(11月〜3月頃)だけ仕事を休んで狩猟をする!」というスタイルの人がいるなど、兼業猟師にはいろんなスタイルがあります。

 

 

 猟師の収入源は?

 

猟師の収入源は主にこの2つ!

  1. 鹿やイノシシなど狩った動物を食肉加工業者に売る
  2. 獣害駆除対策として畑を荒らす動物を捕まえ県からお金をもらう

 

この2つが猟師の主な収入源です。その他にツノや革などを加工して売っている猟師さんもいます。

 

1.鹿やイノシシなど狩った動物を食肉加工業者に売る

捕まえた動物を売る相手は食肉加工業者で、100グラムいくらと行った業者の指定価格で買いとりが行われます。

一昔前までは「イノシシ一頭◯十万円!!」となることもあったそうですが、今では価格が下がっています。

 

それでも1頭で数万円の値がつくので猟師さんたちはこぞってイノシシを狙います。

 

2.獣害駆除対策として畑を荒らす動物を捕まえ県からお金をもらう

「獣害駆除対策」といって、田舎では畑を荒らし作物を食い散らかす野生動物たちを駆除することでお金がもらえます。

 

主に猟期以外の時期に行われ、1頭につきいくら。と決まった額が振り込まれます。猟師さんたちの収入の大切な柱になっていますが、獣害駆除って言葉はあまり使いたくはないですね。

 

ここからは補足です

獣害駆除目的で捕らえられた動物は、言葉の通り「駆除」されます。ただ殺される。ってことです。

狩猟によって捕らえた動物はきれいに食肉にされると思っていた当初のわたしは衝撃を受けました。実際に獣害駆除に関しては反論の声も多いです。

しかしこの獣害駆除によって、農家さんの作物は野生動物たちから守られていることも事実です。

今年育てた野菜をアライグマにめちゃめちゃにされた時は悔しかったし、農業を生業としている人たちからしたら獣害駆除は必要なことなのです。

 

猟師の収入は?

わたしの地域では猟期中、鹿1頭につき8000円ほどで専門業者と県からお金がもらえます。専門業社からは食肉代として3000円、県からは獣害駆除費用として5000円です。

もし自分で解体して食べるのであれば、歯や尻尾などを提出すれば食肉代を差し引いた5000円を受け取ることができます。

 

イノシシは買い手があれば1頭5万〜大きいもので30万円にもなります。

 

兼業猟師の猟期の収入はいくらほどになるのか?

どれくらいの頻度で狩猟をするかにもよりますが、1ヶ月に10万円〜20万円稼げればよい方で、普通の猟師さんだと猟期全体を通して20万〜30万といったところです。

 

補足:今年知り合いの猟師さんは猟期全体を通して10万円ほどでした。自然相手のため、その年によってかなり変動があるようです。

 

あくまでも本業が別にあるため、それに対しての副収入と考えれば相当な額です。狩猟をするために払った税金や保険金なども全てペイできますね!

 

専業猟師だと200万円以上

専業猟師さんになると額が大きく変わってきて、猟期全体で200万円〜とかなりの額を稼いでいるそうです。

 

1年の収入のほとんどが猟期にかかっていると言われれば納得できますが、それにしてもすごい額ですね。

直接契約している業者に高値で卸すこともあるため、稼ぎやすいという事もあるのでしょう。

 

猟師の年収

猟師の年収を下記にまとめました。

  • 兼業猟師の場合:本業+20~30万ほど
  • 専業猟師の場合:猟期200万+猟期以外の期間の収入

 

専業農家は、猟だけでこれだけの額を稼いでいる事に驚きです。

都会のサラリーマンの年収と比較するとそこまで多くありませんが、それでも田舎は固定費が安いので、十分生活していける額です。

 

まとめ

猟師の仕事は決して華やかな世界ではありません。命と向き合い収入を得るため、すごく多くの収入が得られるわけではなく、あくまでも必要最低限といった金額です。

これから狩猟を始めようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

 

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